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ジコチュー(自己中心的な人物) anchor.png


「自分自身が世界の中心にあると考え、自分を基準に、自分の視点だけで物事を捉える。」

ジコチューは他人の視点に立って物事を捉えることはありません。他人の視点に立って物事を捉える能力は、発達段階で学習する人間の能力です。ジコチューはせっかく学習した人間に特有な能力を使っていません。

 自分を基準にして考えていますから、他人が自分をどのように見ているかということに関心がありません。そんなことはどうでもいいのです。

 それではどうしてこうしたジコチューが誕生してきたのでしょうか? これにはいくつかの理由が考えられます。ここでは簡単に思いつく理由だけに限って説明しましょう。

 一つは「他者との接触時間の低下」です。ご存じの通り、この数年で日本は少子化が進み、子どもの数が減りました。兄弟姉妹児の数が減少した家族も増えています。親はというと、現在は二人ともに働かないと家計を維持できません。地域によって差はありますが、祖父母世代と同居するということも少なくなり、その結果、子どもたちは誰かと一緒に過ごす時間よりも一人で過ごす時間の方が長くなっています。

 もう一つは習い事が増加し、また勉強をする時間が増えたことで、同年齢集団で過ごす機会が減少したことがあげられます。確かに学校では集団生活を行っていますが、その時間だけで、放課後は集団で活動するよりも2,3人か、1人で移動しています。

 このように人間との接触時間が減少すれば、他者が何を考えているのか、ということに関心がなくなります。一人で過ごす時間の方が多いため、他者に関心をもっても意味がないからです。

 最後に他者も自分と同じように考えていると誤解しています。自分の規範を他者ももっていて、自分が考えていることに他者も同調すると「思いこんでいる」ということです。

 総合的にジコチューはジコチューになるように育てられたと言えます。実は現在の社会にはジコチューが増殖しています。大学での私語の増加も、実はジコチューが増殖したことの証拠です。他ならぬ自分が私語をしてもいいと、判断することは、他者も同調すると考える人が、私語を行います。他者が迷惑しているというようなことにはまったく関心をもちません。自分の規範はみんなの規範だからです。皆さんのまわりにはこうした人間が増殖していませんか?


以上は下記の講義ノートからの抜粋
実は私の社会学入門の講義ノートです。


http://bunkei.blog.so-net.ne.jp/archive/​c5376648-2


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Last-modified: 2009-05-02 (Sat) 18:05:43 (JST) (4168d) by bunkei
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